January 08, 2005

津波は何故起こる?

  12月26日に起きた津波は本当に痛ましい出来事だった。アメリカでは今でも毎日ニュースになっていますし、大学新聞でも連日記事になっています。今回特に気になったのは、「津波は大地震の後に予期された」というこちらの記事。その中で紹介されている津波発生のメカニズムについての図が非常にわかりやすかった。で、よくよく図を見ると、「HowStuffWorks」というサイトからの引用であることが示してある。そのサイトでは衛星写真やアニメーションを用いてメカニズムから普通の波との違い、過去に起きた津波の例などが詳しく説明してある。大勢の方が亡くなり、今も劣悪な衛生状態で苦しんでいる方がたくさんいるなかで不謹慎とは思いつつも、技術者としての興味と津波の恐ろしさを科学的に理解しておくことは今後のために重要と考え、まとめることにする。
  
  「HowStuffWorks」での説明は、波の伝わる速度は海の深さに関係し、速度t=root(加速度g*海深d)である。今回の地震ではジェット機なみの時速500kmで伝わったらしい。しかし、海岸近くでは海深が浅くなるので速度は落ちる。それでも波のエネルギーは変わらないので、波の高さに変わる。大洋では1m以下の波の高さが、海岸で10mもの高さになるのである。このアニメーション(replayボタンを押すとアニメが動きます)が分かり易い。その他、海底(縦方向)や海岸(横方向)の地形による反射や共振で、場所によって波の高さが変わります。ちなみに実際に水がこの速度で移動するのではなく、エネルギーが伝わる。(ロープの端をヒョイと上下さると、波が反対に伝わるのと同じ。実際にロープが反対の端まで移動しているわけではない。)
  V字型の湾では波のエネルギーが寄せ集められて高くなる、というのは直感的に判る。しかし、北海道奥尻島での津波は、特にリアス式海岸でない島が波に飲まれた。その時に疑問を抱いていたのだが、今回その原因が理解できた。川や湾をさかのぼって来るし、広々とした海岸線でも起こる。どこかで海底地震が発生し津波警報が出た場合には、とにかく海抜の高いところに逃げるというのが重要だ。
  その他日本語で書かれている「地震被害0をめざして」というサイトの「津波のメカニズム」も分かり易い。

  10年以上前に訪れたタイのピピ島は本当に楽園だった。あの島の人達はどうなったのかと考えると心が痛む。

(Jan, 8 0:45 追記)
  HowStuffWorksをたどっていくと、Googleで検索した募金サイトの結果が表示される。かなりたくさんある。

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